最終更新日 2024年4月2日 by mounta
格闘ゲームが人々の支持を集めたのは、九十年代に遡りますが、バーチャファイターも当時の若者には革新的な立体映像として重宝されました。
二次元の戦いにおいて、縦と横にしか移動できない戦いというのは、ジャンプとしゃがむことから繰り出されるパターンに限られますが、手前と奥への一歩が踏み出せた時、新たな戦いの戦法を思考するゲーマーが現れたことは間違いないでしょう。
目次
ゲームセンターでアーケードとして使われていたバーチャファイター
ゲームセンターでアーケードとして使われていたバーチャファイターですが、家庭用としても様々な機械で発売されます。
eスポーツで脚光を浴びることを予想していた人はこの時いたとは思えません。
バーチャファイターのシステムによって、当時の格闘から逸脱した新しいイメージが多数生まれます。
ストリートファイターが全盛だった時期に、新規の顧客を集めていったことは間違いなく、勝負の基準となる部分は似ていますが、得意とする反射神経やボタンを押すタイミングなどの違いにより、バーチャファイターの方が得意だと考える若者や、三次元の魅力に取りつかれて軸をこちらにする人が増えていきます。
ピラミッドのように一つの格闘ブームに流される形で、誰しもが思っていた縦横の戦いから、オーソドックスな次のゲームが出てきた瞬間です。
eスポーツが世に出てきてセンセーショナルな話題を独占するには二千年代を超えてからになりますが、既に日本ではゲームの文化が十分に出来ていました。
特にゲームセンターで遊ぶ人達が趣味や暇潰しとして利用することが大半でしたが、ごく少数ですがもっと真剣に取り組む人々も存在しています。
海外では徐々にプロとして活躍するeスポーツの土壌が開拓されていた
彼らは何故普通の人のように遊びとしてゲームを捉えなかったのか疑問に思うかもしれませんが、海外では徐々にプロとして活躍するeスポーツの土壌が開拓されていたからです。
海外にはゲームの奥深さや戦いにおけるオリジナリティなどを理解する人々が増えていて、プロフェッショナルとしの動きが加速していました。
会場を予約して機材を集めることによって、ファンから料金をもらうことができる程に盛り上がっていたことが予想されます。
お金の流れが出来上がっているなら、投資を行う人が必ず現れるので、海外においてはeスポーツという位置付けで頑張ろうと努力を始める準備が整ったといえます。
日本ではまだ整備されていなかった時ですが、ほんの一握りの才能を持った人や、有り余る情熱を持って遊びをしていた人が世界を目指すことに迷いはありません。
実際に世界に進出しても十分に通用する人材が発掘されることになり、海外進出したことがニュースになることによって日本でも認知度が上がります。
ニュースになることは大きな宣伝効果ですが、ブームが来るにはまだ足りない状態で、バーチャファイターが好きな人達にとっての朗報になる状態でした。
インターネットによって個人でも世界の人達と対戦ができるようになった
動きがあったのは、インターネットによって個人でも世界の人達と対戦ができるようになった頃です。
実質自宅でパソコンを用意して、自分がプレイする動画を配信することによって視聴者がつくようなシステムが出来ました。
ゲームセンターの小さな空間でしか見ることができなかった時代に比べると、凄まじい進化といえます。
日本の中で考えたとしても、それぞれの地域にある遊び場所の数は限られていて、人気のある遠方へと向かう若者がいたことは確かですが、よほど情熱がある人物でなければ地元にとどまることを選んだでしょう。
視聴をする人間に限りはないので、何人もの人がモニターの後ろで技や動きの素晴らしさを見守っているのと変わりません。
技術に定評があるプレーヤーや才能を持っている人材にとって、場所による制限が解放されたのと同じことです。
eスポーツが盛り上がってブームとなるには時間の問題に
eスポーツが盛り上がってブームとなるには、時間の問題という段階になりました。
盛り上げることができる優秀なプレーヤーの数も増えていき、それぞれが戦いながら切磋琢磨することによってレベルは上がります。
当時のイメージでは、有名な人がいたとしても会うことはままならず、戦いの状況を見ることも珍しいものとして考えられていました。
誰かが聞いた噂話のように戦況を頭に入れて、想像で自分の戦術に取り入れることと、実際に戦いながら情報を収集することでは全くの違いがあります。
ネット上で解説を行いながらバーチャファイターを楽しんだり、長時間のプレイを通して人々に手の内を見せることも頻繁に起こりました。
素人と中級者の間には絶対に勝つことができない壁があるといわれる格闘ゲームですが、初心者であっても十分に動画を視聴して物事の核心に触れることが可能になったので、短期間で中級者へとレベルアップすることができます。
まとめ
ゲームを始めた段階から、中級の技術を身に付けるまでに挫折してしまったり、本当の駆け引きや面白さを感じる状態に至らないで辞めてしまうことはよくあります。
一つ一つの技を身に付けることによって、丁寧な習得を可能にしたのはeスポーツの一種の側面かもしれません。
横山英俊BLOGも参考