最終更新日 2024年4月2日 by mounta
住宅の外壁塗装や建築工事など、様々な工事現場において高所作業を行う際には、安全かつ正確に作業を行っていくために必ず足場が必要になってきます。
東南アジアなどに行きますと竹を組んで作業している光景を今でも見かけますが、見ていても危なっかしくてしかたがありません。
やはり、工事関係者が安心かつ正確な作業を行っていくためにも、頑丈でふらつくことがなく、上り下りも楽に行うことができることが重要です。
日本ではKRH製のクサビ式足場がよく知られている
日本ではKRHのクサビ式足場がよく知られており、特に中高層階の建築物に使うことができるということで注目されています。
KRH株式会社は岐阜県に本社を構え、東京・神奈川・兵庫・静岡などに支店を持つクサビ式足場のパイオニア的な会社です。
全国にフランチャイズを持ち、300もの拠点においてサポートできる体制を整えられています。
やはり業界における先駆者だけあって、他社と比べると一日の長があり、安全性と機能性、そして経済性を兼ね備えているという点で高く評価されています。
そして、今もなおこれらの要素をさらに追求しながら、工事関係者にとってより使いやすく安全な環境を探求しているのです。
このクサビ式足場を完成させたのは昭和50年代半ばのことでしたが、これは当時の業界にとってまさに画期的なことでした。
その後もその持てるポテンシャルを最大限に活かすために、常に製造・架払技術の向上に努め、大きく発展させてきましたが、このような日々のたゆまぬ努力の結果、KRHのシステムは業界の主流となったわけです。
当初は低層建築が中心でしたが、今では中高層建築にまでその用途を広げることとなっています。
KRH株式会社の足場の特徴
その特徴をいくつか挙げてみると、まず組立が手ハンマーで打ち込むだけでできるという、非常に簡単な構造となっていることです。
これにより組立時間を大幅に短くさせることができ、本工事をより速くそしてスムーズに開始することができます。
また組立も解体も、やろうと思えば1人の作業員でも行うことが可能です。
この作業のしやすさも大きな特徴の一つで、これにより人件費に伴う経費を大きく節減することが可能となりました。
もちろん、複数の作業員で行えば、組み立て時間をより一層短くすることができるでしょう。
さらに、資材の材質が錆にくいというのも特徴の一つです。
このためあまり劣化することがなく、同じ資材を長く使い続けていくことができるのが魅力です。
架払工事サポートシステム
このクサビ式足場のニーズは高く、KRHでは様々なお客様のニーズに迅速に応えることができるようにシステムを整えています。
たとえば、一例を挙げると架払工事サポートシステムがあります。
架払工事の中でも中高層建築への適用技術は、KRHが1棟1棟の架払工事を通して確立させてきたものです。
これは当時としては画期的なことでした。
当時は低層階の木造住宅でしか行うことができないシステムのように思われていたからです。
そのような時代に、自主的に中高層建築に対する強度試験に行って、そこから得られたデータを設置届時に強度検討書を基準監督署に提出したのでした。
そして個別許可の件数を伸ばし経験を積み重ねてきた結果が、中高層建築へのくさび緊結式足場の組立て及び使用に関する技術基準となり、厚労省建設安全対策室の推薦を得て業界のスタンダードとなりました。
現在、架払工事サポートシステムでは、中高層建築やショッピングセンターなどの大規模建築に用途を拡大しながら、安全かつ迅速、そして費用も抑えた工事が可能となっています。
資材のレンタルも行っている
また資材のレンタルも行っています。
小口のレンタルから緊急の大口レンタルまで、必要に応じて柔軟かつ迅速な対応が可能です。
経年品についても、新品と同様の安全性と信頼性があります。
というのも安心して使うことができるように全仮設資材に対して、緊結部分やフック部分などの金属疲労や腐食等が発生していないかきちんと点検した上で出荷しているからです。
万が一、事故が発生した場合も、1事故につき10億円を限度とするレンタル賠償責任保険を完備しています。
この額は業界一と言えるでしょう。
資材を一式購入するとなるとかなりのコストが発生します。
レンタルであればコストを軽減させることができ、さらに保管スペースに困ることもありません。
この他にも、お客様の様々なニーズに合わせてメーカーならではのきめ細やかなサポートを行っていますので、相談してみることをおすすめします。
経営体制をホールディングス体制に変更
ところで2018年10月23日に大きな改革を行いました。
それは経営体制をホールディングス体制に変更することでした。
持株会社としてKRHホールディングス株式会社を設立し、その傘下に株式会社ルーティングや有限会社カイズ、ピースホームタウン株式会社などの事業会社を置く体制となりました。
これによってグループ経営がより一層最適化させることができ、機動力も向上しています。
また、グループ各会社の事業が明確になっています。